制作日記とポエム

ポエム

きっかけはよく覚えていないけど、最初にかこみき先生のメタセコ本を通じてモデリングを始めた。 そこを起点にするとモデリング歴は4年ほどになるが、そのうちの3年ほどは挫折を繰り返し、仕事で時間もあまり取れていなかったのもあってほとんど成長できていなかった。

転機になったのはスカルプトの楽しさに気付いた2年前の坂井孝介先生(@Lens_eye)のこのSculptris講座だった。 http://yokalab.jp/blog/post/196/

Sculptrisの講座なのに「Sculptrisは落ちまくってつらいので、早くZBrushを買いましょう(笑」 という感じで講座が終わったのが面白くて忘れられない。 それからしばらくしてZBrushを購入し、何度目かわからないがモデリングを開始し紆余曲折を経て現在に至る。

最近は仕事の傍ら平日は2,3時間、土日は暇があるだけモデリングに時間を割いている。 睡眠不足の日々はきついけど、モデリング自体は純粋に楽しいので継続できる。

その甲斐あってか、1ヶ月前の制作途中のスクリーンショットを見ると、 恥ずかしくて変な声が出て消し去りたくなる程度には急勾配でスキルアップ出来ている感がある (それほどに今まで成長出来ていなかったことも意味している)。

やっと自分もモデリングの世界の扉をノックぐらいは出来ただろうかと思うと嬉しくなる。 同時に名刺代わりになるような作品がまだないことに焦りのようなものを感じ始めていた。

そんな中、先日人造三さん(@jinzo3go)のtwitterアカウントを知り、作品を拝見した。 人造三さんは2年間ひとつの作品にこだわり続け日々試行錯誤を重ねていて、 その徹底的に自分の作品と向き合う姿勢が心底すごいと思った。 それを見てから、自分が抱いた焦りの正体は見栄や、承認欲求が先走っていることの表れだということに気付いた。

「いついつまでに何々を作りたい」 この期限を定めているのは他でもない自分自身だ。

「名刺代わりの看板を掲げたい」 看板を掲げるのは外にアピールするためだ。

いや、承認欲求が悪いと言いたいわけではなくて、承認欲求は原動力として重要ではあるが、目的であってはいけないということだ。 作品の質と正面から向き合えていないという一番大事な部分が欠けていては感性が育たないという点で危険だ。

もっとちゃんと自分の作品と向き合う。 完成は数年後でもいいから自分の求めるものを信じてそこに近づける努力をする。 そうしてこそ感性は培われていくものだろうと思う。

かこみき先生、坂井先生、人造三さんをはじめ、みなさんありがとうございます。

作業計画見直し

モデリングがある程度片付いてからリギングの勉強に入る予定だった。 そのため、ここまでポーズ確認やそれに伴う身体のバランス調整を一度もせずに服作りに着手していた。

しかし、例えば髪や服の揺れモノは動きを強調するために重要なパーツだがあくまで人間の動きに付随するものだ。 人間の美しいポーズやアニメーションは裸体が基本なはずだ。

着衣して構成が複雑になるとそれらの作業は格段に難しくなるというのもあるので まずはシンプルに裸(か下着か水着)で美しいポーズとアニメーションを作ってみよう。

そこでおかしなところがたくさん出てくるはずなので、モデルを調整し、また何度も試す。 この試行錯誤をやりやすくすることが統合ツール購入を検討した最大の要因だった。

そのことを踏まえて、計画を立て直す。

  • 髪と服は一旦保留する
  • 身体のリトポロジ
  • 骨肉を意識した加飾
  • 決め顔作り
    • フェイシャルモーション前提でフラットな顔にしていた
    • ポーズを作る前に自分が一番作りたい顔を作る
  • UV展開、ペイント
  • リギング
  • ポーズ付け
  • 調整

直近の作業の流れはこんな感じで行こう。