eclipsePDTはじめました
最近PHPを始めたのですが、IDEを使って開発している人が身の回りに意外と少ない…
話を聞いてみると環境構築が面倒だったり、機能が多すぎて何が何だかわからないという人が多かったです。
なので、自分用のまとめも兼ねてeclipsePDTの環境構築を少し細かめに紹介していきます。
PDT2.1
http://www.eclipse.org/pdt/downloads/
公式サイトからPDT2.1をダウンロードします。
PDT 2.1 SR-2 All In Ones / Eclipse PHP Package
All-In-One Windows 32-bit
現時点での最新版は PDT2.2 なのですが、安定性に不安があるため PDT2.1 をダウンロードしました。
解凍したフォルダの中にeclipseフォルダがあるので、好きな名前に変更して好きな場所に置きます。
ここでは"PDT2.1"という名前に変更して C:\ 直下に置いたことにします。
ちなみに僕は英語版をよくオススメしています。
その理由の1つは日本語版に比べて各種フィルタリングが便利だからです。
ただし、初めての方は日本語版でまずはeclipse自体に慣れるのも良いかもしれません。
eclipseのVMに割り当てるヒープメモリのサイズ変更
eclipseはメモリをよく食う+安定性重視でメモリを多めに割り当ててあげます。
C:\PDT2.1\eclipse.ini の最後の行の"-Xmx256m"を"-Xmx1024m"に変更します。
(PCのスペックと相談)
スプラッシュ画像の変更
C:\PDT2.1\plugins\org.eclipse.platform_3.3.202.v201002111343
上記フォルダ下にある "splash.bmp" をeclipseたんの画像にします。
参考)"eclipseたんスプラッシュ画像" by id:trazuka http://d.hatena.ne.jp/torazuka/20100104/splash
eclipse起動 - ワークスペース?
eclipse.exe を起動すると最初に workspace を選ぶダイアログが出てきます。
workspace は複数の"eclipseプロジェクト"を管理する作業場です。
好きな場所にworkspace用のフォルダを作って設定したらOKボタンを押します。
eclipseを起動すると、たくさんの項目に圧倒されて面倒臭そうと思うかもしれません。
環境構築の段階では以下の2つだけ覚えておけば大丈夫です。
- [Window]-[Preferences] 全般的な設定
- [Help]-[Install New Software...] プラグインの追加
Preferences - 各種設定
[Window]-[Preferences] からPreferencesダイアログを開きます。
1)文字コードの設定
一番左上の検索窓に"encoding"と入力してみましょう。
すると全ての設定項目の中からencodingの設定を含む項目だけが抽出されます。
[General]-[Workspace]の項目の中のText file encoding を下図のようにUTF-8に変更します。
設定が終わったらOKボタンを押して閉じましょう。
これで、このworkspaceで扱うテキストファイルの文字コードの設定がUTF-8になりました。
3)インデントの設定
[PHP]-[Formatter]でインデントの設定をします。
コーディング規約や宗教によって設定。
4)XDebugのインストール
デバッガにXDebugを使う場合、DLLのインストールが必要です。
http://xdebug.org/download.php
上記サイトから自分のPHPのバージョンにあったものをダウンロードします。
ここでは"5.2 VC6 (32 bit)"をダウンロードしました。
ダウンロードしたDLLの名前を"php_xdebug.dll"に変更してをext下に置き、php.iniに下記設定を追記します。
※remote_logのパスは任意の場所で。
[xdebug] zend_extension_ts = ".\ext\php_xdebug.dll" xdebug.remote_enable=1 xdebug.remote_handler="dbgp" xdebug.remote_mode=req xdebug.remote_host="localhost" xdebug.remote_port=9000 xdebug.remote_log=".\logs\xdebug.log" xdebug.manual_url = http://jp2.php.net xdebug.collect_params = On xdebug.dump.GET = * xdebug.dump.POST = *
次にeclipseのPreferencesを開き、
[PHP]-[Debug] で下図のようにデバッガの設定を行ないます。
とりあえずいくつか最低限の設定をしてみました。
ある程度自分好みの初期設定を終えたら、自分用のeclipseとしてフォルダごとzipで固めとくと後々便利かもしれません。
別のPCでeclipseを導入したい時や、仕事のプロジェクトによってeclipseを使い分けたい時などに使い回すと便利です。
ショートカット
最低限覚えておきたいショートカット一覧
一度やってみることをおすすめします。
Ctrl+S | 上書き保存 |
Ctrl+Space | コンテンツアシスト(各種補完) |
Ctrl+D | 一行削除 |
Ctrl+/ | 一行or選択範囲をコメントアウト・イン |
Alt+↑↓ | 選択範囲のコードを移動 |
Alt+←→ | 操作のUndo、Redo |
Ctrl+Shift+F | コード整形 |
Ctrl+F | ファイル内検索・置換 |
Ctrl+J | インクリメンタル検索 |
F3 | 変数などの宣言場所へ移動 |
Alt+Shift+R | 変数名などのリネーム |
他にもたくさんあるのですがとりあえずこれだけ紹介しました。
webでショートカットを調べるときにJavaでは利くけど、PHPでは利かないショートカットがたくさんあるので注意してください。
eclipse上でPHPスクリプトを実行してみる
長くなったので
SVNプラグインやPHPUnitについては別の記事にまとめます。
あと、インストールと設定がメインだったのでwebアプリとしてコードを実行する際の設定を省いちゃったのですが……やればわかると思います!!
ワークスペースをApacheのhtdocs下に作りたいときは[File]-[Switch Workspace]-[Other...]で新しく作って切り替えちゃいましょう。
eclipseハッカー
id:Yamashiro0217さんの記事が大変勉強になります。
Javaプログラマ向けの記事ですが、便利ショートカットなどが紹介されていてeclipsePDTでも一部使うことが出来ます。
"全Eclipse Java プログラマーに捧げる Eclispe 徹底活用術完全版〜Eclipseに空気を読ませて楽する術〜"
http://d.hatena.ne.jp/Yamashiro0217/20090616/1245121197
Code Templates の話。
"PDTでsetter/getterを作るtemplate"
http://d.hatena.ne.jp/Yamashiro0217/20101019/1287477033